日本眼科アレルギー学会は、アレルギー性結膜疾患における基礎と臨床の双方からのアプローチを行い、アレルギー性結膜疾患診療レベルの向上を図り、
患者さまへ適切な医療を提供することを目的として結成された学会です。

日本眼科アレルギー学会

〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-4-7 スタッフルームタケムラ(有)内

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理事長挨拶

2023年の年末に施行された日本眼科アレルギー学会評議員選挙、それに続く理事長選挙にて再任されました海老原でございます。今後3年間(2024年~2026年12月末)、日本眼科アレルギー学会理事長としてアレルギー性眼疾患に苦しむ患者様のため、また日本眼科アレルギー学会の発展のため全力で頑張る所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

(新役員ご紹介)

以下に新役員をご紹介いたします。

副理事長 福田 憲 先生(高知大学)          

理事(庶務) 宮崎 大 先生(鳥取大学)           

理事(渉外) 堀 裕一 先生(東邦大学)          

理事(編集) 南場 研一 先生(北海道大学)           

理事(会計) 松田 彰 先生(日本大学)      

監 事  内尾 英一 先生(福岡大学)           

     庄司 純 先生(日本大学)

 

福田先生は、皆様も良くご存じのとおり、長年アレルギー性眼疾患の基礎・臨床研究に従事し、多くの成果をあげています。また2023年には第6回日本眼科アレルギー学会を成功裏に開催されています。理事の4人の先生は、アレルギー分野はもちろんの事、それ以外の眼科疾患の分野でも日本の主導的立場の方々です。宮崎先生は眼感染症・A/I 医療、堀先生はドライアイ・コンタクトレンズ、南場先生はぶどう膜炎・網脈絡膜疾患、松田先生は緑内障・アレルギーの基礎研究などです。アレルギー性眼疾患には他の多くの眼科疾患が合併することから、心強いメンバーと思っております。また、長年眼科アレルギー学会を支えてくださった内尾先生、庄司先生には、監事として、大所・高所よりご指導を賜りたいと思っております。

 

(今後の課題)

近々に達成すべき目標について箇条書きでお示しいたします。

①基礎・臨床研究のサポート

日本より世界に発信する基礎・臨床研究をサポートいたします。本学会では毎年45歳以下の学会員の研究に対し、学術奨励賞を設けております。今後もアレルギー・免疫の基礎研究者との共同研究、アレルギー性眼疾患をテーマとする大学院生の研究サポートや全国的な疫学研究などを施行していきます。

②A/I、ビッグデータ、デジタル機器を利用した眼科アレルギー診療の充実

 現在、宮崎理事が中心になり、多くのアレルギー性結膜疾患患者の前眼部写真を利用し、A/Iによる診断システムや順天堂の猪俣武範先生を中心にスマホを利用した患者参加型の診断・治療システムの構築をしており、早い臨床応用を目指します。

③各種抗体製剤による角結膜疾患の現状把握と治療方針の確立。

アトピー性皮膚炎患者の治療に用いられている抗IL-4受容体抗体製剤(dupilumab)や、抗IL-13抗体製剤(tralokinumab)によって発生する結膜炎が臨床上問題になっている。現在、庄司理事を中心に症例検討から日本での現状・臨床所見の特徴・適切な治療法についてのガイドラインを作成します。

④最新の疫学調査によると、約45%の国民が何らかのアレルギー性結膜疾患を有している。多くの眼科開業医の先生が診断・治療に従事されている反面、花粉飛散極期には抗アレルギー薬点眼液の処方は眼科:他科=3.5:6.5になっている。点眼液を処方している眼科以外の医師に、点眼液の選択、使用法、副作用について啓蒙するコンテンツ(冊子、ホームページ上の掲載)を作製します。

⑤日本眼科アレルギー学会は、日本眼科学会と日本アレルギー学会の連携学会です。日本アレルギー学会のアレルギー専門医の理想像は、自分の科の専門性を保ちながら主要5科(内科、小児科、皮膚科、耳鼻科、眼科)の基本的な知識・診断・治療手技を修得することにより、診療科・臓器横断的に患者さんを診察することです。日本眼科アレルギー学会でもこの理念に共鳴し、トータルアラジストの育成に参加・協力していきます。

⑥本学会の会員数を増やすために本学会員に対する特典を具体的に示します(情報提供、眼科アレルギー診療における資格の授与など)。

これからの3年間、理事・代議員一同頑張ってまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い致します。

 
                                      日本眼科アレルギー学会
                                      理事長  海老原 伸行